★情報の探知を統べる頭領
梁山泊の行うすべての活動、戦争に欠かせない重要な部署です。情報の探知、伝達、敵地に潜入しての隠密行動などを行う彼らは、まさに梁山泊の「特殊部隊」と言えるでしょう。
彼らの下には、斥候兵や、柴進直属の“鶏狗”らが属します。また、呉用の“飛奴”こと白鴿たちも彼らの仕事を助けます。
77★地楽星“鉄叫子”楽和
歌がうまく、またあらゆる歌を知っている。あだ名は“鉄叫子”──「すばらしい喉」のような意味。叫子とは喉に入れて声量を増す道具である。
“病尉遅”孫立の妻である楽大娘子の弟。一度は学問を志した秀才だが、ある日ふいに書を捨てて登州の牢番となった。世間のことには余り関心を持たないが、解珍・解宝兄弟の受難を“母虫”顧大嫂に知らせ、その後、一族そろって梁山泊へと身を投じる。
瀟洒な風貌で、一を聞けば十を知るという聡明かつ起用な青年だが、本人は歌さえ歌っていれば満足らしい。燕青と仲がよく、また皇帝の義兄である風流人の王都尉のお気に入りでもある。
「絵巻水滸伝」(第二部)連載中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)