
「招安篇」ついに完結!! いよいよ来年は「遼国篇」に突入です。
これは「遼史」、遼国の歴史を記した「正史」です。全百十六巻、元代のトクトらが編纂しました。
遼国とは、水滸伝の舞台となった宋代、中国の北部にあった契丹人の国です。英雄・耶律阿保機が建国しました。もとは草原の騎馬民でしたが、南下して中国を圧迫し、また文明では漢化が進みました。
日本人にはあまり馴染みのない国ですが、当時は現在の北京あたりも遼国の領域でした。また「契丹(チーダン)」は「キタイ・カタイ」とも発音され、北~西アジアでは中国全土を指す言葉にもなりました。現在でもロシアでは中国を「キタイ」と呼びます。
この国を相手に、梁山泊軍がどのような戦いを繰り広げるのか、どうぞ続きをお楽しみに!!