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2009年 12月 13日
★梁山泊の108人 其之七十八
★情報を探知し、来客を応接する酒店頭領
梁山泊は、湖の東西南北で酒店を経営しています。初期は、南方の李家道の筋にある朱貴の酒店だけでしたが、梁山泊の規模が大きくなるとともに四店に増加されました。この酒店では、通常の居酒屋のように宿と酒食を提供するほか、周囲を通過する“獲物”や討伐軍の情報を掴む重要な役割を担っています。また、梁山泊に入山を希望する者は、まず“旱地忽律”朱貴の眼鏡にかなわなければなりませんでした。朱貴を頭とする梁山泊酒店グループは、梁山泊と世間を繋ぐ窓口とも云えるでしょう。

李応が経営する“店”も、この四山の酒店の役割を全国に拡大したものですが、“店”は賭場や金貸し、闇塩や密造酒の販売など経済活動が主な仕事で、情報網であると同時に梁山泊の財政を賄うために重要な役割を果しています。

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96★地奴星“催命判官”李立
(ちどせい さいめいはんがん りりつ)




北山酒店の主人。血走った目をした大男で、あだ名は“催命判官”、すなわち「冥府の裁判官」である。もとは江州ちかくの掲陽嶺で居酒屋を営み、旅人に痺れ薬を盛っては殺す稼業をしていた。江州へ護送される途中の宋江も一服盛られて料理場へ運び込まれ、“混江竜”李俊が現れなければ、あやうく饅頭にされるところだった。
江州を仕切る三覇のうち、掲陽嶺一体を縄張りとするのが李俊と李立の二人だが、姓は同じでも二人の間に血縁はない。李立はかつて水鬼(水死した人の亡霊)に出会い、水辺を離れて山に登ったのである。

「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-12-13 02:15 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(0)


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