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2009年 10月 19日
★梁山泊の108人 其之六十五〜六十七
★水軍
時として梁山泊軍の勝敗を鍵を握る軍です。中国は古来「南船北馬」といわれ、北方は陸軍が中心でしたが、運河の整備などにより、水軍も不可欠の要素となりました。海外との貿易もさかんに行われ、造船技術や航海技術も発達します。梁山泊水軍も、水上戦はもちろん、物資人馬の輸送や、水中からの攻撃など、縦横無尽に活躍します。

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27★天剣星“立地太歳”阮小二
(てんけんせい りっちたいさい げんしょうじ)








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29★天罪星“短命二郎”阮小五
(てんざいせい たんめいじろう げんしょうご)








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31★天敗星“活閻羅”阮小七
(てんぱいせい かつえんら げんしょうしち)




水軍を率いる三兄弟である。長兄の阮小二はあだ名を“立地太歳”。“立地”とは「すぐさま」の意味、“太歳”は災いをもたらす星の名前である。「すぐにやって来る災いの星」の意か。石碣村の生まれの漁師だが、闇商売に手を出したこともある。
次兄の阮小五はあだ名を“短命二郎”。「長生きできない次男坊」だが、あるいは「人の命を短くさせる」のかもしれない。漁師の時分から母親のかんざしを持ち出して賭場に通うなど、兄弟の中では一番の極道者だった。
末っ子の阮小七はあだ名を“活閻羅”──すなわち「この世の閻魔」である。阮三兄弟の末弟だが、打てば響く明敏な性格で、中ではもっとも目端がきく。
三人は故郷の石碣村で漁師を生業としていたが、良い漁場であった王倫ら梁山泊に賊が立てこもるようになったため、漁ができなくなってしまった。面白くなく思っていたところ、旧知の“智多星”呉用から“托塔天王”晁蓋とともに十万貫の生辰綱を奪う計画をもちかてられる。義心あつい三兄弟はこの話にのり、やがて晁蓋とともに梁山泊に身を投じることとなった。梁山泊の水軍では石碣村はじめ梁山泊周辺の漁師たちを率いて戦う。大きな戦船を操ることの被い江州勢とは対照的に、小舟で機動力を発揮する部隊である。
呉用曰く、“文字はひとつも知らないが、義侠心にあつく、曲がったことは大嫌い、勇敢で立派な男たち”だ。


「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-19 02:33 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(0)


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