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2009年 10月 08日
★梁山泊の108人 其之六十三
★水軍
時として梁山泊軍の勝敗を鍵を握る軍です。中国は古来「南船北馬」といわれ、北方は陸軍が中心でしたが、運河の整備などにより、水軍も不可欠の要素となりました。海外との貿易もさかんに行われ、造船技術や航海技術も発達します。梁山泊水軍も、水上戦はもちろん、物資人馬の輸送や、水中からの攻撃など、縦横無尽に活躍します。

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28★天平星“船火児”張横
(てんぺいせい せんかじ ちょうおう)




あだ名は“船火児”──「船頭」である。もしくは“狗臉”(犬面)の張旦那。身の丈七尺、凶悪な顔つきで、まるで似ていないが“浪裏白跳”張順の兄。あだ名のとおり、もとは江州の潯陽江を縄張りにした渡し船の「船頭」で、掲陽嶺の“混江竜”李俊、掲陽鎮の“没遮ラン”穆弘とともに、江州三覇の一覇をなしていた。しかし、その渡す先は対岸ではなく、彼岸である。金を持っていそうな客が来ると、張横はそのまま河のまん中まで漕ぎだし、すごんで尋ねる。
「うどんが食いたいか、それともわんたんが食いたいか」
まず“客”の身ぐるみを剥ぎ、“うどん”ならば刀でばっさりと斬ってから河へ投げ込み、“わんたん”ならば生きたまま河へ放り込むのである。その久ぶりの獲物となったのが、流罪人となった宋江であった。その後、宋江が江州で謀叛人として捕らえられると、弟の張順はじめ、李俊、穆弘兄弟らと船をしたて救出に向かい、梁山泊軍に合流した。
慎重な弟とは対照的な性格で、抜け駆けして捕らえられたり、傷を負うことも多い。穆弘とは積年の好敵手である。


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by suiko108blog | 2009-10-08 03:21 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(8)
Commented by 蔚山人 at 2009-10-08 19:31
作家様たちは王中文さんの <水滸別傳>を読んで見たんですか? 韓国には第1部だけ翻訳されたが日本はどうですか?

追伸)下文のパスケースは本当にほしいですね!
Commented by suiko108 at 2009-10-09 08:26
こんにちは!王中文さんの <水滸別傳>は、日本ではまだ紹介されていないようです。どんなお話なのでしょうか?
パスケースはとても素敵で、しかも便利なんですよ!もうすぐ発売です。
Commented by 蔚山人 at 2009-10-09 19:45
こんばは!

<水滸別傳>は中国の王中文さんが筆を執った5部作小説です.

第1部 <方臘反> - 官軍が方臘を討伐します,好漢たちが登場しないです.
第2部 <忠義夢> - 太行山一帯で反乱を起こした高斉を討伐後で遼國を征伐します.
第3部 <將軍舞> - 2部につながる内容で,遼國を征伐します.
第4部 <英雄淚> - 南侵する金軍と対立して戦って,好漢たちは一人ずつ死んで行きます.
第5部 <小水滸> - 活閃婆王定六を中心に金國に占領された山東地域で反乱を起こすが結局には失敗します.

参照で第1部には52縣の名前が皆出ていたがそれが本当かはよく分からないです.
Commented by suiko108 at 2009-10-10 13:17
書き込みありがとうございます!
「水滸別傳」、興味ぶかい内容ですね。原作とはだいぶ物語が違うようですが、分類すると「水滸後伝」のような感じでしょうか。それにしても、不思議なのは、なぜ王定六が…?中国では人気があるのでしょうか?
最近、中国ではちょっと水滸伝ブームが来ているような気がしますね。
Commented by 蔚山人 at 2009-10-10 15:53
私がまだ水滸後傳を読むことができなかったが,大方似ているようです.水滸後傳が南側で開かれた話で, 水滸別傳が北で起った事だというの位が違うようです.
王定六が中心になったことは原作で活躍が些細だった彼を労しがった作家がそれほど設定したのではないかと思います.
中国で水滸伝がブームを起こしているなんてたくさん羨ましいですね.韓国では人々が三国志演義だけ好きです.私の周辺にも三国志演義を読んだ人は多いが, 水滸伝を読んだ人が誰もいないです.

追伸) 絵巻水滸伝が韓国に翻訳されればその間水滸伝に関心なかった人々も水滸伝を楽しむようになるでしょうにまだ翻訳されなくて惜しいですね.
Commented by suiko108 at 2009-10-11 19:10
なるほど!続きを読んだら、また内容を教えてくださいね。日本でも、やはり三国志のほうが各段に人気がありますね。でも、最近は少し水滸伝も盛りあがってきたかも…?とはいえ、三国志はちょっと三国志と呼べない作品も多いですから、水滸伝はこのまま細々と人気があるのでもいいかな…と思ったりもします。
絵巻が韓国で出たら、ほんとうにいいですね。世界中の人に見てほしいです!
Commented by 蔚山人 at 2009-10-11 19:38
時間が何年がかかっても<水滸別傳>全権を皆読んでしまうはずです! あの時はすべてのものを詳細に申し上げます.

そして私も世の中すべての人々が絵巻水滸伝を読んだらと思います!
Commented by suiko108 at 2009-10-15 18:28
蔚山人さんは本当に水滸伝が好きですね!是非がんばってください。「絵巻水滸伝」も更新しましたよ!


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