★歩兵軍将校
十七名いる歩兵を率いる頭領たちです。少数の兵で遊撃部隊的な働きを担うことが多く、敵の城市などへ潜入し、攪乱や煽動を行うこともあります。
79★地速星“中箭虎”丁得孫
(ちそくせい ちゅうせんこ ていとくそん)
顔から首まで一面に傷痕があり、あだ名を“中箭虎”──「矢に当たった虎」と呼ばれる。もとは官軍の下士で、その傷痕は歴戦の証である。
馬上で飛叉を使うのを得意とし、もとは東昌府で相棒の“花項虎”キョウ旺とともに“没羽箭”張清の副将を務めていた。飛叉とは、投げるために短めに作ったさすまた。
梁山泊軍が押し寄せると張清に従って出陣するが、その後、東昌府が陥落すると、張清について投降した。
キョウ旺と丁得孫は張清が両腕とたのむ副将であり、その容貌や使う武器も特殊である。しかし、張清が無敵のためか、何組かいる副将コンビの中でも、いまひとつ目立てない二人である。もっとも、陰ながら張清を守ることを唯一の任務と心得る二人に不満はない。