★歩兵軍将校
十七名いる歩兵を率いる頭領たちです。少数の兵で遊撃部隊的な働きを担うことが多く、敵の城市などへ潜入し、攪乱や煽動を行うこともあります。
83★地妖星“摸着天”杜遷
(ちようせい もちゃくてん とせん)
あだ名の“摸着天”は、「天に手が届く」ほどの大男という意味。“雲裏金剛”宋万、“旱地忽律”朱貴とともに、梁山泊初代首領・王倫時代からの古参幹部で、当時は第二位の頭領だった。故郷で人を殺した杜遷は“小旋風”柴進の世話になったことがあり、その縁で、梁山泊へさまざまな好漢が集まってくることになる。“豹子頭”林冲が梁山泊へ送られてきた時、王倫は腕のたつ林冲に首領の位を奪われるのを恐れて断ろうとするが、杜遷らは柴進には恩があるからと、林冲の入山をとりなした。
古参のわりには目立たないが、そもそも百八人の中で一番最初に梁山泊にやって来たのは、この“摸着天”杜遷なのである。