★歩兵軍将校
十七名いる歩兵を率いる頭領たちです。少数の兵で遊撃部隊的な働きを担うことが多く、敵の城市などへ潜入し、攪乱や煽動を行うこともあります。
86★地僻星“打虎将”李忠
(ちへきせい だこしょう りちゅう)
代々の棒使いで、がっしりとした体つきをしているため、あだ名は“打虎将”。「虎ごろし」くらいの意味だが、梁山泊には本当に虎を殺した武松がいるので、李忠には分が悪い。ひとかどの腕があり、“九紋竜”史進の師匠を務めた時もあったが、人生順ならず、志に破れ、棒術を見せて薬を売る大道芸人に落ちぶれた。しかし、渭州で史進と再会し、また出家前の魯智深とも知己を得て、薄幸の歌い女・金翠蓮を救ったことで再生する。
その後、桃花山で“小覇王”周通とともに山賊となり、六七百の手下を集めたが、“双鞭”呼延灼の討伐軍には到底かなわず、三山が連合した青州戦の後、山塞をたたんで梁山泊に合流した。金に細かいところもあり、梁山泊では珍しい生活感溢れる庶民型の好漢である。