★歩兵軍将校
十七名いる歩兵を率いる頭領たちです。少数の兵で遊撃部隊的な働きを担うことが多く、敵の城市などへ潜入し、攪乱や煽動を行うこともあります。
65★地走星“飛天大聖”李袞
(ちそうせい ひてんたいせい りこん)
団牌(丸い楯)と標鎗(投げやり)の使い手で、背に二十四本の標鎗を挿し、百歩を隔ててよく人を倒す。あだ名は“飛天大聖”といい、俗信の神の名前である。
もとは首領の“混世魔王”樊瑞、兄貴分の“八臂那タ”項充とともに山賊をしていた。しかし、梁山泊に敗れ、三人で梁山泊に加わった。その出自は不明であり、山中で猿の群に混じっているのを項充が見つけ、「李袞」という名前をつけて育てた。今も“兄弟”である黄金の猿の群を率いており、人語は解すが、自ら言葉を話すことはない。
項充と李袞の部隊は、敵に突撃する李逵を団牌をかざして援護したり、城門を突破して敵城を落とすなど、危険な任務にあたることが多い。李逵を筆頭にした項充、李袞らの歩兵部隊は梁山泊中でも最も勇猛な斬り込み部隊である。