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2009年 07月 18日
★梁山泊の108人 其之四十一
★歩兵軍頭領
歩兵は、騎兵が突撃・攪乱した後に敵に当たる戦闘の中核を成す部隊です。敵の城門に攻め寄せたり、城壁によじ登ったりもします。機動力よりも実際的な“強さ”が求められ、その将も、部隊を統率するというよりも、個人的武勇に優れ、そのカリスマ性によって自然と部下に慕われるような好漢が配置されています。馬に乗れないわけではありません。

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32★天牢星“病関索”楊雄
(てんろうせい びょうかんさく ようゆう)



もとは武人で、その後、薊州で牢役人兼首斬人を務めていた。あだ名の関索とは、三国志の英雄、関羽の伝説上の息子。武勇に優れた若武者で、花先生に武術を習ったために“花関索”とも称される。楊雄も卓越した武術を身につけており、また薄黄色い顔をしているために“病”の一字を冠された。
ある時、薊州の無頼漢たちに絡まれた楊雄は、通りかかった薪売りの男に救われる。その若者こそ、以後、断金の交わりを結ぶことになる“ヘン命三郎”石秀であった。意気投合した二人は義兄弟の契りを結ぶが、楊雄の妻・潘巧雲と僧侶の裴如海との密通から、彼らの運命に暗雲が射す。石秀は楊雄を害そうとした裴如海を殺害し、真実を知った楊雄もまた、巧雲を自らの手で葬り去る。
殺人者となった楊雄と石秀は、新天地を求めて梁山泊へと逃亡するが、それを機として祝家荘戦が勃発。後に、楊雄は代償として片腕を自ら切り落とすこととなる。
楊雄と石秀は一才違いだが、生真面目で世間知らずの兄を、剛毅で世馴れた弟が保護している感である。しっかり者の弟が世話の焼ける兄の面倒をみる、というのが水滸伝に登場する兄弟の特徴のようだ。

by suiko108blog | 2009-07-18 00:33 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(0)


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