
『絵巻水滸伝』第二部も連載再開から既に一年が経ちました。梁山泊と官軍の戦いもいよいよ大詰めです。
現在、『絵巻水滸伝』第一部全十巻が、魁星出版から発売中です。ネットに掲載されたイラストを含め、描き下ろしも多数収録、各巻それぞれ200点以上の挿絵がオールカラーで掲載されています。テキスト、イラストとも、可能な限りの加筆・訂正を行いました。
★『絵巻水滸伝・第7巻〜軍神独歌行』
ついに梁山泊最強の敵、“双鞭”呼延灼の登場です。
物語は高唐州から梁山泊、そして青州へ……梁山泊の前に次々と巨大な敵が立ちはだかります。“小旋風”柴進の受難、“入雲龍”公孫勝の覚醒、そして、“双鞭”呼延灼の宿命とは……どうぞ、ご期待ください!!
軍神、起つ!!
恐るべし“双鞭”呼延灼、
連環馬を率い梁山泊を蹂躪す。
梁山泊軍は、地の底から湧き上がるような地響きに目を覚まされた。
「何事だ!!」
みなが飛び起きた。東の空は、すでに明け始めていた。
その下を、なにかが近づいてくる。
「あれは──」
大地を震わせ、砂煙を巻き上げて進んでくるもの──それは、押し寄せる鋼鉄の津波だった。
「なんだあれは!!」
梁山泊の兵たちは目を瞠った。
(本文より)
絵巻水滸伝(第7巻)
B5判/256ページ/オールカラー
定価 3,500円(税抜)
発売 2007年4月25日
「主要人物紹介」「絵巻水滸伝地図」しおり付き