『絵巻水滸伝』第二部も連載再開から既に一年が経ちました。梁山泊と官軍の戦いもいよいよ大詰めです。
現在、『絵巻水滸伝』第一部全十巻が、魁星出版から発売中です。ネットに掲載されたイラストを含め、描き下ろしも多数収録、各巻それぞれ200点以上の挿絵がオールカラーで掲載されています。テキスト、イラストとも、可能な限りの加筆・訂正を行いました。
顔に青いアザを持つ男──
山塞入りを賭けて流浪う林冲の前に現れた、
異相の剣客“青面獣”楊志。
運命に翻弄され、天にも地にも容れられぬ二人の武芸者が、
水のほとり、“梁山泊”で相対する。
伏魔之殿より目覚めた天コウ地サツ百八星が、いよいよ動きはじめた。
東渓村の名主“托塔天王”晁蓋は、己が天命の帰するところ、
ついに起つべき時が来たことを知る。
天も地も照覧あれ。
次々と晁蓋のもとに集う、七人の漢たち。
それぞれの想いを胸に、腐乱混濁の世に反逆の狼煙をあげる。
──“北斗の党”である。