2008年6月の第二部連載開始から、間もなく一年が経とうとしています。現在、ウェブ上では最新の四話のみが掲載されているので、読めなかった部分がある読者の皆さんもいるかと思います。そこで、あらすじ替わりに、これまでの第二部の予告編を掲載しましょう。
『絵巻水滸伝/第77回「業火・中篇」』予告

「──南冥へ!!」
済州から、五丈河から、あと一歩のところで童貫をのがした梁山泊騎兵部隊は、一路、南冥へと急ぐ。
梁山泊にとっての凶報は、それだけではなかった。
突如として、五丈河畔に現れた官軍最強の水軍・金陵船団。総大将は殿帥府太尉・高求──梁山泊とは因縁浅からぬ人物である。
指揮するは金陵水軍統制官・劉夢竜──かつて梁山泊との戦いで散った劉夢驥の実兄にして、“河伯”──水の神の異名を持つ男である。
ついにその姿を見せる、金陵水軍の秘密兵器“海鰍船”。
そして、済州城に消えた宋江の行方は──絶体絶命、梁山泊の運命やいかに!
※文中の「高求」は、正しくは「イ+求」です。
『絵巻水滸伝/第78回「死命・前篇」』公開中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)