2008年6月の第二部連載開始から、間もなく一年が経とうとしています。現在、ウェブ上では最新の四話のみが掲載されているので、読めなかった部分がある読者の皆さんもいるかと思います。そこで、あらすじ替わりに、これまでの第二部の予告編を掲載しましょう。
『絵巻水滸伝/第75回「壺中天・前篇」』予告

“十節度使”の衝撃!
巷間に曰く、『宋国に十人の節度使あり。武勇をもって、賊寇夷狄を圧殺す。』
河南河北節度使“老風流”王煥 上党太原節度使“薬師”徐京
京北弘農節度使“鉄筆”王文徳 潁州汝南節度使“梅大郎”梅展
中山安平節度使“飛天虎”張開 江夏零陵節度使“闌路虎”楊温
隴西漢陽節度使“李風水”李従吉 瑯邪彭城節度使“千手”項元鎮
清河天水節度使“西北風”荊忠、そして 雲中雁門節度使 韓存保。
『況んや此の将は、そのかみ強盗の頭領をなして、威風天下に振るい、其ののち朝廷に帰順して、節度使となり、総て萬夫不當の勇なる者共なり。』
“十節度使”その多くは、かつて天下にその名を轟かせた緑林の英雄豪傑である。
梁山泊と十節度使、招安を“拒んだ”者と“受け入れた”者。
順逆ともに似て非なるものなれど、これを明らむる鑑なし──勝つは何れか!
※文中の「闌路虎」は、正しくは【手偏+闌】路虎です。
※文中の「瑯邪」は、正しくは瑯【王+邪】です。
『絵巻水滸伝/第78回「死命・前篇」』公開中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)