★騎兵小彪将兼斥候
50★地強星“錦毛虎”燕順
(ちきょうせい きんもうこ えんじゅん)
赤髪黄鬚で、あだ名は“錦毛虎”。もとは牛や羊の博労をしていたが、元手をすり、清風山で盗賊の首領となった。清風山は二竜山、桃花山とともに青州三山に数えられる山であり、燕順は配下に“矮脚虎”王英、“白面郎君”鄭天寿を従え、多くの手下を集めて、十年あまりも強盗稼業にいそしんでいた。しかし、ある日、燕順が酔って寝ている間に、手下たちが閻婆惜を殺して逃亡中の宋江を捕らえてきたのが運命の転機であった。清風寨で賊として訴えられた宋江を救うため、燕順は仲間とともに山を降り、清風寨を襲撃する。その後、一同は山塞をたたみ、梁山泊へ身を投じる。豪快でさっぱりした気性であるだけでなく、決断力や道義心、明敏な頭脳を持ち合わせ、まさに「親分」と呼ぶにふさわしい豪傑である。