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2009年 03月 23日
★梁山泊の108人 其之二十
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★騎兵小彪将兼斥候

40★地傑星“醜郡馬”宣贊
(ちけつせい しゅうぐんば せんさん)


“郡馬”とは、郡王(皇帝の一族がなる郡の王)の女婿のこと。もとは衙門防禦使保義の位にあり、身の丈は八尺、武勇に優れ、鋼刀の使い手である。また蛮将との弓くらべに勝ったほどの弓の名手である。しかし、容貌が醜いために、その人生は不遇であった。武芸を見込まれて郡王の婿に迎えられたが、妻となった姫君は彼の醜さを嫌って死んでしまう。また剛直な人柄のため、阿諛追従を好む上司の童貫からも嫌われていた。
 梁山泊討伐軍の将となった“大刀”関勝とは義兄弟の間柄で、討伐軍が敗れると、関勝に従って梁山泊に投降した。

by suiko108blog | 2009-03-23 02:42 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(2)
Commented by 雲海 at 2009-03-23 22:13
こんばんわ。
最初画集で宣贊殿と初めて見えたときは、なるほど!「醜」は想像にお任せしますの意味で頭巾にしたのだな、と一人合点しておりました。
その後、絵巻で深い意味があったことが解りました。切ない切ない小伝を持つ好漢なんですよねぇ。
絵巻で描写に深みを増した好漢の筆頭ではないかと思います。
Commented by suiko108 at 2009-03-24 13:16
あまりに醜いために奥さんが死んでしまった…なんて、あまりに可愛そうですね…宣賛。彼の側に関勝やカク思文がいてくれて良かったです。梁山泊に集まってくる人たちは、みな普通では耐えがたいような苦しみや悲しみを抱えている人が多いように思われます。これからの彼らの運命が気になります!


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