「絵巻水滸伝」第二部は、108人の好漢が梁山泊に集結した数年後から始まりますが、みなさんちゃんと108人全員のことを覚えているでしょうか?
何人か忘れてしまった人も、もちろん全員、宿星とあだ名まで覚えている、という人も、もう一度復習してみましょう。
席次順ではなく、集結後に定められた梁山泊での役割順に紹介します。
あの好漢は、梁山泊でどんな仕事をしているのでしょう?
★騎兵軍八驃騎兼先鋒使
23★天微星“九紋竜”史進
(てんびせい くもんりゅう ししん)
全身に九匹の竜の刺青があることから、“九紋竜”とあだ名される若者。もとは華州華陰県の史家村に住む富農の息子で、幼少から家業を嫌い、槍棒ばかりにかまけてい た。それを苦にした母親は病んで死んでしまったが、老父は一人息子に金を惜しま ず、彫り師を招いて刺青を彫らせたり、武芸の師匠を雇ったりと好きなようにさせていた。それがある時、逃亡中の元禁軍棒術師範・王進の弟子となり、武芸十八般の奥義を極める。その後、少華山の朱武らと交わるようになり、山賊と通じていると密告されて逃亡者となり、やがて梁山泊の一員となる。指揮官としてより個人的な武勇に優れた将であるため、戦ではよく“神機軍師”朱武が補佐につけられている。