☆太尉 高求
(たいい こうきゅう)
禁軍の長官である殿帥府太尉で、天子の寵愛をかさに朝廷を牛耳る四姦の一人。
もとは開封の街をうろついていた無頼漢で、正業にはつかず、もっぱら強請やたかりで暮らしていた。また若い頃から槍や棒、相撲といった武術、歌舞音曲など一通りの芸をかじっており、特に蹴毬が上手かった。そのため“高毬”と呼ばれたが、やがてその芸により皇帝の寵臣となり、殿帥府太尉という高位に抜擢された。
太尉となった高毬は名も高求と改め、棒術師範・王進や“豹子頭”林冲、青面獣”楊志らを迫害するなど、思うままに権力を振るう。実在の高求も兵士を私用に使うなど職権濫用し、禁軍の腐敗を招いた人物である。
※高求は正しくは
高【イ求】です。