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2011年 01月 31日
『絵巻水滸伝』ハイライト(105)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(17)

「払え!! 右!!」
 徐寧の号令とともに鈎鎌鎗手は一糸乱れぬ動きを見せ、連環馬を引き倒していく。
 呼延灼は呆然と崩れていく連環馬陣を眺めていた。それは長い時のようだったが、実際は一瞬のことだった。
 呼延灼の前に鈎鎌鎗を手にした徐寧が立った。
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「呼延将軍、観念せられよ!!」
(なんということだ!!)
 呼延灼は男の手の中の武器を凝視した。
(これが“鈎鎌鎗”──)



絵巻水滸伝(第7巻)(第五十二回 青州の賊より)
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by suiko108blog | 2011-01-31 01:42 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 30日
『絵巻水滸伝』ハイライト(104)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(16)

「それ引け!!」
 湯隆が腕を振った。背後に控える三百人の鈎鎌鎗手はすでに準備を整えている。連環馬が飛び込むや、一斉に鈎鎌鎗を突き出して馬の脚を引っかけた。均衡を崩した馬がどっと倒れる。一頭が倒れると、繋がれた全ての馬がもんどりうって転倒した。
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絵巻水滸伝(第7巻)(第五十二回 青州の賊より)
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by suiko108blog | 2011-01-30 01:18 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 29日
『絵巻水滸伝』ハイライト(103)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(15)

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 真っ黒な顔が振り向いた。夜空にぽっかり浮かんだ二つの白目が、大きく見開く。男は、若くもなく老けてもいない。背も高からず低からず、太ってもいず痩せてもいない。印象のない、ひどく取り留めのない姿をしていた。
「蚤の時遷か」
 その声もまた、ぬらくらとした特徴のない声だった。




絵巻水滸伝(第7巻)(第五十一回 偸盗より)
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by suiko108blog | 2011-01-29 01:37 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 28日
『絵巻水滸伝』ハイライト(102)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(14)

「一体、あれは何なんだい!!」
 顧大嫂は小者の一人を捕まえた。
「この世の終わりだ!!」
 小者はそれだけ叫んで山道を駆け登っていった。その後から童威と童猛が互いを支えあうように登ってきた。
「おばさん!!」
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「ああ、あんたたちかい!!」
「鴨嘴灘の水寨は全滅だ!!」
「湖の向こうから鉄の球を撃ち込んでいるんだ!!」


絵巻水滸伝(第7巻)(第五十回 襲来より)
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by suiko108blog | 2011-01-28 01:59 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 27日
『絵巻水滸伝』ハイライト(101)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(13)

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「なんだあれは!!」
 梁山泊の兵たちは目を瞠った。
 そんなものを、誰も見たことがなかった。整然と突き進んでくる、三千の鉄鎧の騎馬軍団。騎兵たちは全身を鎧で覆い、顔すらも晒してはいなかった。馬も同様、その四つの蹄を除いて露になっている所はない。その上、横列の三十騎が一隊となり、鉄の鎖で連結されているのだ。鋼鉄の騎馬部隊であった。名付けて“連環馬”と云う。

絵巻水滸伝(第7巻)(第五十回 襲来より)
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by suiko108blog | 2011-01-27 00:31 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 26日
『絵巻水滸伝』ハイライト(100)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(12)

 孫立は花栄の背後に駆け寄った。
「花将軍、頼みがある」
「後にしてくれ、俺はいま忙しい!!」
「交代してはくれまいか」
「なんだって?」
 呼延灼が孫立に打ちかかっていく。
「しかたないな!!」
 花栄は笑って、馬を離した。
 どちらが宋国一の鞭の使い手かを決する戦いである。三本の鞭がぶつかり凄まじい火花を散らした。
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 名は同じ“鞭”とは云っても、二人は異なる鞭法を会得している。
“病尉遅”孫立は唐朝の建国の英雄・尉遅敬徳の鞭法を会得し、また呼延灼は宋朝の建国の英雄・呼延賛の鞭法を受け継いだ。
 呼延灼の鞭は八稜鋼鞭──八つの角を持つ鋼鞭である。対する孫立の鉄鞭は竹節虎眼、軽くしなって、柔よく剛を制す。二人は左右に鞭を振るい、二、三十合も渡り合った。さながら呼延賛と尉遅恭、古今の英雄が戦うがごとく、勝敗は容易に決しなかった。


絵巻水滸伝(第7巻)(第五十回 襲来より)
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by suiko108blog | 2011-01-26 02:00 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 25日
『絵巻水滸伝』ハイライト(99)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(11)

 戦闘はすぐに始まった。
 厳寒である。雪まじりの風が吹く枯れた大地に、戦鼓の轟きが雷鳴のごとく響き渡った。“霹靂火”秦明が狼牙棒を手に、背後には精鋭・青州兵を従えて、一直線に呼延灼軍へ突進していく。それに応じて官軍から“百勝将”韓滔が出た。兜には“百”の一字を戴き、手には身の丈に余る棗木槊を握っている。
「貴様が呼延灼か!!」
「山賊に名乗る名は持たぬ!!」
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絵巻水滸伝(第7巻)(第五十回 襲来より)
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by suiko108blog | 2011-01-25 01:53 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 24日
『絵巻水滸伝』ハイライト(98)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(10)

 西から来た軍人たちは、開封の人々が長いあいだ忘れていた、戦場の風をまとっていた。一糸乱れぬその歩み、整然と並ぶ隊列、その陣頭に立つ将こそが、“双鞭”呼延灼──高唐州を蹂躪した賊を平らげるため、急遽、都に召還された男であった。
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 壮年の大柄な男で、顔には二筋の傷がある。眉が太く、眼光は鋭く揺るぎない。馬上で前を見据えている横顔には、それだけで人を圧する威風があった。
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絵巻水滸伝(第7巻)(第五十回 襲来より)
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by suiko108blog | 2011-01-24 01:10 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 23日
『絵巻水滸伝』ハイライト(97)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(9)

 李逵は跪いたまま、目を閉じた。
 朱仝は、黙って剣を抜き、李逵の髪を掴んだ。人々が何か言う暇もなく、朱仝の剣が振り下ろされた。
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絵巻水滸伝(第7巻)(第四十九回 風雲より)
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by suiko108blog | 2011-01-23 00:12 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2011年 01月 21日
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by suiko108blog | 2011-01-21 01:12 | 絵巻水滸伝 | Comments(0)