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2010年 08月 31日
『絵巻水滸伝/第85回「春望・前篇」』公開中!
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 “智多星”呉用の覇州攻略作戦は、完璧なはずだった──。
 出陣の朝、宋江の異変に気づく“石将軍”石勇。
 思わぬ事態に、呉用は天馬“照夜玉獅子”の子“群星小獅子”を駆り、覇州へ向け荒野を疾走する。

 宋江の不可解な行動に対し、“怒り”を覚える盧俊義。
 「あなたは梁山泊の首領であらねばならぬのだ!!」

 ──玉麒麟の如く。
 “眠れる麒麟”が、今、その眠りから覚めようとしていた。


『絵巻水滸伝/第85回「春望・前篇」』公開中! キノトロープ/絵巻水滸伝
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by suiko108blog | 2010-08-31 17:00 | 絵巻水滸伝 | Comments(0)
2010年 08月 30日
『絵巻水滸伝』ハイライト(62)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(9)

「あれは──」
 城壁の高みから、男は飛んだ。
「“摩雲金翅”──!!」
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 男は一陣の風のように地上に降り立った。黄金の鷹が、その肩に止まった。
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「黄門山の欧鵬──」
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「──故あって助太刀いたす」
 黄門山の賊の首魁、“摩雲金翅”欧鵬。“天翔ける金の翼”の名を持つ男──常に黄金の鷹を伴い、自ら血風の中に舞い降りる。欧鵬は鷹を放つや、背負った鉄棒をすらりと抜いた。




絵巻水滸伝(第5巻)(第三十七回 迷竜より)
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by suiko108blog | 2010-08-30 07:07 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2010年 08月 29日
『絵巻水滸伝』ハイライト(61)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(8)

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 李俊の背には、項から腰にかけ、一匹の降り龍が彫られていた。
 漆黒の雲が湧き、稲妻が空を切り裂く。そのすさまじい風雨の中、金色に輝く龍が、泡立つ波涛、さかまく江の中に今しも舞い降りようとする瞬間だ。
「混江龍──」




絵巻水滸伝(第5巻)(第三十七回 迷竜より)
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by suiko108blog | 2010-08-29 00:35 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2010年 08月 28日
『絵巻水滸伝』ハイライト(60)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(7)

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 遠い川辺を、背の高い男が歩いてくる。
 銀の風をまとい、金の波を従えて、ゆっくりと、確かな足取りで歩いてきた。岸辺には、一艘の船がいる。船尾では李立が舵をとり、童猛が船縁を越えて下りてくる。しかし、慧鳳の目も、鐘剣の目も、李俊のみに注がれていた。
「来たな」




絵巻水滸伝(第5巻)(第三十七回 迷竜より)
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by suiko108blog | 2010-08-28 00:08 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2010年 08月 27日
★梁山泊の108人 其之九十九
★獣医

梁山泊には軍馬のほか、食用の家畜や、好漢たちが飼っているさまざまな動物が暮らしています。

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57★地獣星“紫髯伯”皇甫端



梁山泊の馬匹の医療にあたる獣医。良馬を見ることに長け、また金魚から鳥、猿、象まであちゆる動物の病気を治療することができる。碧眼紫髯の西方人で、その医術の腕をたよりに世界を放浪していたらしい。やがて宋国まで辿りつき、あだ名を“紫髯伯”と呼ばれるようになる。「伯楽」とは、馬の鑑定にすぐれた古代中国の人のである。
“神医”安道全とは旧知の間柄で、互いに“薮医者”“犬医者”と呼び合う仲。口の悪いへんくつな老人だが、動物と愛妻には優しいようだ。



「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝
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by suiko108blog | 2010-08-27 00:05 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(0)
2010年 08月 26日
『絵巻水滸伝』ハイライト(59)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(6)

 船の中に穆春を残し、穆弘らは疾駆してくる男たちを待ち受けた。
「いい度胸ぢゃ!!」
 灰駱駝は鋼鉄の鉞を武器にしていた。
「没遮ランの意味を教えてやろうかい!!」
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 風を巻いて振り下ろされる鉞を、朴刀が受けた。次の一撃、また一撃と、灰駱駝は、そのあだ名に相応しい膂力で攻めたてる。灰駱駝が打ち込み、穆弘が跳ね返す。返す刀で穆弘が突き、灰駱駝が防ぐ。風雨の中で、二人の攻防は果てし無く繰り返された。




絵巻水滸伝(第5巻)(第三十七回 迷竜より)
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by suiko108blog | 2010-08-26 00:08 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2010年 08月 25日
『絵巻水滸伝』ハイライト(58)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(5)

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 波が寄せる。
 波うちぎわ、白銀の砂の上に、それは横たわっていた。朝焼けの金の光が、砂にまみれた服を朱に染めていた。
 染めているのは、朝の光だけではない。
 布に浮いている黒ずんだ赤は、血だろうか。
 樊慧鳳は戸惑うように口許に指をあて、うつぶせに倒れた男の体を見下ろしていた。




絵巻水滸伝(第5巻)(第三十七回 迷竜より)
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by suiko108blog | 2010-08-25 00:18 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2010年 08月 24日
『絵巻水滸伝』ハイライト(57)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(4)

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“神行法”とは、一日に数百里を走る術である。
 両足に一枚ずつ甲馬と呼ばれる札を縛りつけると、昼も夜も休むことなく風のように駆けることが可能になるのだ。甲馬は特別な紙に特別な墨で描かれ、紙馬とも呼ばれる。神の乗る馬──の意味である。
 戴宗は、この札を書く秘法を身につけ、“神行法”を会得していた。しかし、彼がいつ、どのように会得したのかは、誰も知らない。




絵巻水滸伝(第5巻)(第三十六回 神行太保より)
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by suiko108blog | 2010-08-24 00:17 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2010年 08月 23日
『絵巻水滸伝』ハイライト(56)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(3)

 人々の静寂と凝視の中、宋江は、ふいに筆を取り上げた。
 黒々と濡れた雄渾な文字が、筆先から一気に迸る。
『心在山東身在呉──』
 憑かれたように腕が動いた。
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   心在山東身在呉
   飄蓬江海漫嗟吁
   他時若遂凌雲志
   敢笑黄巣不大夫
 宋江は四句を一気呵成に書き上げた。




絵巻水滸伝(第5巻)(第三十五回 闘船より)
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by suiko108blog | 2010-08-23 01:39 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2010年 08月 22日
『絵巻水滸伝』ハイライト(55)
『絵巻水滸伝 第5巻〜天魁星受難』ハイライト(2)

「船が、飛んだ……」
 穆春は目を瞠った。
「あいつは──竜ぢゃ」
 穆弘が、呻いた。
「本物の、竜ぢゃ……!!」
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絵巻水滸伝(第5巻)(第三十五回 闘船より)
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by suiko108blog | 2010-08-22 00:17 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)