<   2008年 10月 ( 31 )   > この月の画像一覧

2008年 10月 31日
水滸傳絵詞之八 『行者 武松』
b0145843_1171494.jpg
 額に鉄の鉢巻、首には人骨を繋いだ数珠、燃え立つような、しかしまっすぐな眼をもち、酒を好むが、色は好まず、武松は大衆の代弁者であり、超人的英雄でもありました。虎退治では未だ行者姿ではないのですが、“虎と闘う武行者”に空想を遊ばせました。日没、深紅の光が宿った山々に、酔漢・武行者の、勝利の雄叫び がこだまします。

絵巻水滸伝(第3巻)』より『行者 武松(ぎょうじゃ ぶしょう)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-31 01:31 | 水滸傳絵詞 | Comments(2)
2008年 10月 30日
水滸傳絵詞之七 『入雲龍 公孫勝』
b0145843_1232858.jpg
 風を起こし雨を呼び、霧に跨がり雲に乗る、眼光鋭く、狂熱あり──。反骨の士として登場、その存在は徐々に神秘性を帯びてゆきます。俗世からの逸脱を志す彼でしたが、妖術使いといえども、輪廻の外に生きることかなわず、五雷天心の奥義を伝授された“入雲龍”は、梁山泊の危機を救うべく、再び修羅へと舞い降りるのです。

絵巻水滸伝(第2巻)』より『入雲龍 公孫勝(にゅううんりゅう こうそんしょう)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-30 01:25 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 10月 29日
水滸傳絵詞之六『智多星 呉用』
b0145843_1144858.jpg
東渓村(とうけいそん)の名主・晁蓋に、生辰綱(せいしんこう)掠奪計画を打ち明けられた呉用は、しばし沈思し、やがて静かに答えます。
「おやんなさい。智恵も貸しましょう」
白皙痩身(はくせきそうしん)、書は万巻に通ず。智恵多き星、“今孔明”の称あり。孔明が劉備に、張良が劉邦に身を託したように、呉用は晁蓋にその理想を託し、無頼の山賊達を恐るべき異能集団へと導いてゆくのです。

絵巻水滸伝(第2巻)』より『智多星 呉用(ちたせい ごよう)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-29 01:16 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 10月 28日
水滸傳絵詞之五『青面獣 楊志』
b0145843_4455276.jpg
江湖に身を投じた、顔に青いアザをもつ男──。負のエナジーを放射する天暗星です。その特異な風貌は、超俗的存在に凄味を与え、いぶし銀の煌めきに似た強烈な印象を残しました。雪が白蛾の如く飛ぶ灰色の空の下、好敵手・林冲と相対した“風来(ふうらい)の青面獣”が、宝刀“吹毛剣”をゆっくりと抜き、不敵に笑う。風が止み、空気が 凍る一瞬です。

絵巻水滸伝(第2巻)』より『青面獣 楊志(せいめんじゅう ようし)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-28 05:02 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 10月 27日
水滸傳絵詞之四『豹子頭 林冲』
b0145843_1422446.jpg
 李逵や魯智深、武松たちが、むきだしの感情そのままに、前へ前へと突き進んでいくのに対し、林冲は幾度も後ろをふりかえります。友に裏切られ、官を追われ、愛するひとを失い、彼の心は降りしきる雪のように冷たく、北風のように寂しく、冬の黄昏(たそがれ)、豹子頭林冲は緑林の別天地、梁山泊へと消えてゆきました。

『豹子頭 林冲(ひょうしとう りんちゅう)』

絵巻水滸伝(第1巻)


                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-27 01:43 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 10月 26日
水滸傳絵詞之三『花和尚 魯智深』
b0145843_1131063.jpg
名は達。智深はその僧名です。名づけたのは五台山の智真長老。山を去る智深に、長老は言います。
「魯智深、まずは生きる侭(まま)に生き、行くが侭に行け」
天性、剛にして直、勢いは風よりも疾(と)く、奇妙なほど我欲に乏しく、か弱き者への涙あり。友・林冲を救わんと野猪林へと急ぐ“花羅漢(からかん)”魯智深。六十二斤の禅杖が風を呼び、病葉(わくらば)が狂ったように舞いました。

『花和尚 魯智深(かおしょう ろちしん)』

絵巻水滸伝(第1巻)


                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-26 11:31 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 10月 25日
水滸傳絵詞之二『少華山の三傑』
b0145843_1511615.jpg
 天に云う。われら三人、同じ日には生まれずとも、ただねがわくは同じ日に死なん。たとい劉備・関羽・張飛が義心に及ばずとも、その志はこれおなじかるべし──。
“桃園の誓い”に倣い、少華山の三頭目は義兄弟の契りを結びます。史進と共に梁山泊に合流、朱武はその神算鬼謀をもって山寨に重きをなし、軍略においては、呉用を凌ぐものがありました。
“宙を飛ぶ虎・陳達”、“人を食らう白い大蛇・楊春”、“神の知謀を持つ男・朱武”、彼らが“龍の子”史進と出会うことにより、伏魔殿より目覚めた運命の悪魔星(あくまぼし)は、ようやく動き始めます。

『跳澗虎 陳達(ちょうかんこ ちんたつ)』
『白花蛇 楊春(はっかだ ようしゅん)』
『神機軍師 朱武(しんきぐんし しゅぶ)』

絵巻水滸伝(第1巻)


                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-25 01:51 | 水滸傳絵詞 | Comments(4)
2008年 10月 24日
水滸傳絵詞之一 『九紋竜 史進』
b0145843_0563011.jpg
 雲間にかかる月が、徐々に明るくなるにつれて、棒を振る若者の背中の影から、竜が一匹、二匹……と姿を現しました。蒼ざめた月光に汗はきらめき、竜の息吹と見まごうばかりの蒸気となり、立ち上ってゆきます。
「なかなかうまい。見世物にはちょうどよい」
 九匹の竜の刺青をしたその若者は、棒の手をやめ、声のした方にゆっくりと振り向きます。
「──客人。いま何と申された」
 その眼は、挑戦的で傲慢で、しかし熱く気高い、竜の眼でした。王進(おうしん)は何か得体の知れない大きな力に、引き寄せられるのを感じました。かくて王進は、この若者に、武芸十八般、己の知りうる総ての秘奥を伝授することになります。
 天に散った百八つの星が、地上に宿命した最初の男──史進(ししん)。あだ名を“九紋竜(くもんりゅう)”。流浪の武芸者王進との運命的な出会いによって、浪に跳る蒼き竜児は、天をつらぬく玉竜へと成長してゆきます。
b0145843_0573446.jpg

                              絵と文★正子公也

1996年7月、正子公也は筆をエアブラシからMacintoshに持ち替え、コンピューター・グラフィックスに挑戦します。(当時の機種はMacintosh Performa 5210)
試行錯誤のすえ制作された、記念すべき第一弾が「九紋竜 史進(くもんりゅう ししん)」でした。今回、掲載したのは、加筆修正した画集バージョンです。初期バージョンは、キノトロープのサイト内「梁山泊の108人」で見る事が出来ます。
『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を、当時のまま掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-10-24 00:59 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 10月 23日
★『絵巻水滸伝』WEB版予告編・80★
絵巻水滸伝第二部、好評連載中!
WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。
この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。
数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。
※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第八十回は、魁星出版絵巻水滸伝(第10巻)収録第六十九回に相当します)

『絵巻水滸伝・八十回 天命』
b0145843_0555832.jpg
六韜三略を諳じ管弦の道を究め、左右から繰り出される二本の槍は神出鬼没、「英雄双槍将」「風流万戸侯」としるした二旒をなびかせ、先陣破りの“董一撞”──一撃の董、その名を“風流双槍将”董平。
有翼の虎を旗印に、“花項虎”と“中箭虎”を両翼に従え、礫を飛ばせば百発百中、眉目清らかに狼腰猿臂、相貌秀で貴公子の如し、人呼んで“没羽箭”張清。

水滸伝七十回の後半を彩る、異色の花形である。

[PR]

by suiko108blog | 2008-10-23 01:00 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2008年 10月 22日
★『絵巻水滸伝』WEB版予告編・79★
絵巻水滸伝第二部、好評連載中!
WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。
この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。
数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。
※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第七十九回は、魁星出版絵巻水滸伝(第10巻)収録第六十八回に相当します)

『絵巻水滸伝・七十九回 帰還』

奇しくもタク鹿の野に相まみえる、数多の官軍と、梁山泊の仲間たち。
この一大決戦、何れが制するのか──知るは、天のみ!

そして、幽鬼の如く戦場を彷徨いながら、“おそろしい敵”と戦い続ける、二人の男──史文恭と盧俊義。
はたして、“玉麒麟”盧俊義とは何者なのか。この男に与えられた宿命の星・天コウ星の“めざめ”、それは──。

b0145843_0521959.jpg

[PR]

by suiko108blog | 2008-10-22 02:00 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)