カテゴリ:水滸傳絵詞( 18 )

2008年 11月 23日
水滸傳絵詞之十八『没羽箭 張清・瓊矢鏃 瓊英』
b0145843_0283967.jpg
勝気で聡明な金枝玉葉(きんしぎょくよう)、瓊英は白桃の花顔(かんばせ)に黒い瞳、戦場では威風凛々、礫(つぶて)を飛ばせば百発百中。彼女は或る夜、夢の中で出会った、自分と同じ術を使う若者に神秘な運命を感じます。花の乙女は十六歳。女の一念、みごと瓊英は夢の男と添い遂げます。花盗人(はなぬすびと)の名は張清。あだ名を“没羽箭”。星稀(ま)れな月明かりに、 礫の流れ星が乱舞します。

絵巻水滸伝(第9巻)』より『没羽箭 張清・瓊矢鏃 瓊英(ぼつうせん ちょうせい・けいしぞく けいえい)』
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-23 00:30 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 21日
水滸傳絵詞之十七 『風流双槍将 董平』
b0145843_1333031.jpg
六韜三略(りくとうさんりゃく)を諳(そらん)じ管弦の道を究め、左右から繰り出される二本の槍は神出鬼没、「英雄双槍将」・「風流万戸侯」としるした二旒(りゅう)をなびかせ、風流武人は颯爽と登場、梁山泊五虎将の一人として異彩を放ちます。ちらちらと、春の風に桜が散るなか、冷やかな眼の裏に微笑を含み、先陣破りの“董一撞(とういっとう)──一撃の董”が出撃しま す。

絵巻水滸伝(第9巻)』より『風流双槍将 董平(ふうりゅうそうそうしょう とうへい)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-21 01:37 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 18日
水滸傳絵詞之十六 『浪子 燕青』
b0145843_2113359.jpg
「わしにいとまごいして、どこへいくというのだ」廬俊義の問いに燕青は答えます。
「やはりあなたさまのおそばに」
燕青はいずこともなく去ってゆきました。旅立ちの朝、草原にひとり、燕青は風に向かって立っています。見つめるその向こうに、いったい何があるのでしょうか。
 遠くで雁がなきました。

絵巻水滸伝(第8巻)』より『浪子 燕青(ろうし えんせい)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-18 02:14 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 12日
水滸傳絵詞之十五 『混世魔王 樊瑞』
b0145843_1344177.jpg
 八臂那タと飛天大聖を従え、魔王は梁山泊に挑みます。その神術妖法も、天魔鬼神ぶりを発揮できぬまま、公孫一清の破邪の術の前に破れ去り、これ以後、公孫勝を師と仰ぐことになります。首に流星錘を、手には混世魔王の宝剣をとり、師から授かった“五雷天心”の咒を唱え、黄泉の世界から魔界の暗闇から、龍に乗った魔人がやってきます。

絵巻水滸伝(第8巻)』より『混世魔王 樊瑞(こんせいまおう はんずい)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-12 01:39 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 11日
水滸傳絵詞之十四 『一丈青 扈三娘』
b0145843_1251122.jpg
 凛々しき顔立ち、目色涼しく眉に力あり。日・月二振りの刀を自在に操り、扈家荘の‘おひいさま’は華麗に登場、名だたる豪傑相手に堂々と渡り合います。投降後は集団に埋没して光なく、ただ戦場においてのみ呼吸を許されます。春の陽が虹色に陽炎となり、ものいわぬ佳人は籠から放たれた蝶のように、魔法の燐粉をふりまきます。

絵巻水滸伝(第6巻)』より『一丈青 扈三娘(いちじょうせい こさんじょう)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-11 01:29 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 09日
水滸傳絵詞之十三 『没遮ラン 穆弘』
b0145843_2362758.jpg
 揚子江“三覇”のうち、掲陽鎮(けいようちん)に一覇をなすのが、この穆弘と穆春の兄弟です。宋江たちに縄ばりを荒され面子(メンツ)を潰された穆春は、屋敷に逃げ帰ると大声で怒鳴ります。「兄貴、兄貴、起きてくれッ」。“没遮ラン”──さえぎるものなし。任侠の風・長者の風有り。表の喧騒に、遅い昼寝から目覚めた穆弘は、のそりと重い腰を 上げました。

絵巻水滸伝(第5巻)』より『没遮ラン 穆弘(ぼっしゃらん ぼくこう)』※ランは「手偏に闌」です。

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-09 02:41 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 08日
水滸傳絵詞之十二 『黒旋風 李逵』
b0145843_133541.jpg
 黒いつむじ風が吹くところ、屍は山となり血は海となる、力は牛の如く、堅きこと鉄の如し。又の名を“鉄牛”。殺戮を行うために下界へと降った天殺星です。無知で物騒で、されどその行動に我欲なく、飾ることを知らぬ愛すべき豪傑──。その圧倒的な存在感は、登場以来衰えることはなく、百八星の中でも最も光の強い星となりました。

絵巻水滸伝(第5巻)』より『黒旋風 李逵(こくせんぷう りき)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-08 01:05 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 03日
水滸傳絵詞之十一『神行太保 戴宗』
b0145843_2315771.jpg
 足に二枚の咒符を結わえれば、日によく五百里を行き、四枚の咒符を結わえれば、日によく八百里を行く。人よんで“神行太保”。綺羅星の如く登場する英雄豪傑の中にあって、その異能ゆえに際立った光を放つ男でした。囚われの宋江を救うべく、“韋駄天(いだてん)”戴宗は一陣の風となって宙(そら)を駈け、一道の光となって地を 走ります。

絵巻水滸伝(第5巻)』より『神行太保 戴宗(しんこうたいほう たいそう)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-03 02:34 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)
2008年 11月 02日
水滸傳絵詞之十 『混江竜 李俊』
b0145843_255896.jpg
 寡黙だが、常に世の不正には怒りを燃やす江湖の人、水軍総帥、人呼んで“混江竜”──。山塞に身を寄せながらも“自由人”たらんとする李俊はやがて、権力の走狗となり果てた梁山泊と袂を分かつことになります。月赤く、波静か、浄(きよ)い夜。新たな理想郷を求めて、真の自由を夢見て、李俊は大海に船出するのでした。

絵巻水滸伝(第5巻)』より『混江竜 李俊(こんこうりゅう りしゅん)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-02 02:58 | 水滸傳絵詞 | Comments(2)
2008年 11月 01日
水滸傳絵詞之九『小李広 花栄』
b0145843_23629100.jpg
あだ名の“小李広”は“漢の飛将軍”李広に由来し、数多(あまた)の戦場でその芸術的な技を披露、“弓の花栄”の勇名は天下に轟きます。唇紅く、豹の如き眼、ひき締まった長躯、凧絵から抜け出た若武者のようです。戦鼓、陣鉦(じんがね)が鳴り響く中、天かける馬を駈り、英気颯爽、七本の矢をいっぱいに引きしぼる、清秀の美丈夫 の姿が浮かんできました。

絵巻水滸伝(第4巻)』より『小李広 花栄(しょうりこう かえい)』

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)
[PR]

by suiko108blog | 2008-11-01 02:41 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)