2017年 08月 01日
『絵巻水滸伝』ハイライト(242)
『絵巻水滸伝 第10巻〜結集百八星 』ハイライト(27) 

 人骨の散らばる川原に、一筋の煙が立ち昇っている。近づくと、男が石で作った竈に鍋をかけ、肉を煮ていた。凶悪な目つきの男だ。一目で“死神”だと知れた。
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 男が顔をあげ、ちらりと李逵の顔を見た。その周りには、まるで取り囲むように無数のしゃれこうべが並べられている。
「おいら、朝飯がまだなんだ」
 李逵は男の前に腰を下ろした。霧に濡れた体に焚き火の熱が心地よい。男は鍋をかき回している。李逵は鍋から勝手に骨つきの肉を取り出すと、齧りついた。むしゃむしゃと食っては骨を投げ捨てる。やがて焦挺も腰を下ろして食べ始めた。三人は焚き火を囲み、黙って肉を食べ続けた。

  (『第69回 天命』より)

『絵巻水滸伝/「第124回 嵐の日、その星は輝き(五)その星の名は』公開中! キノトロープ/絵巻水滸伝


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by suiko108blog | 2017-08-01 00:00 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(2)
Commented by しろうさ at 2017-08-05 10:13 x
永遠の謎にしておいて欲しいものの1つが
「この時の肉は何の肉なのか……」

です。
人肉だったら焦挺がかわいそうだし
かといって、人肉じゃなかったら「なーんだ違うの…」
という我儘な読者です。
Commented by suiko108blog at 2017-08-05 17:54
> しろうささん
とりあえず、なんとなく美味しそう……ということで……
李逵と焦挺、どちらも無事でよかったです。
暑いと火鍋が食べたくなりますねー


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