2017年 04月 12日
『絵巻水滸伝』ハイライト(228)
『絵巻水滸伝 第10巻〜結集百八星 』ハイライト(15) 

“托塔天王”晁蓋の仇を報ずる。
 林冲は蛇矛を握りしめた。柄はすでに血にまみれ、掌から滑り落ちそうだ。彼は百騎の白衣兵を率い、曽頭市軍の中核──曽弄へと執拗に突入を試みていた。林冲は常に白衣を身につけ、それは喪のしるしである。初め亡き妻のためであったが、今日は晁蓋のために、その白衣は紅に染まるであろう。
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 林冲は敵を切り払いながら、戦場を駆ける。怒号と喧騒、刃が飛び交う。
 嵐の中を駆けているような気がした。
“あの日”と同じ、真っ暗な嵐の中だ。晁蓋を失った夜、林冲は叩きつける風雨の中を駆けめぐり、戦い続けた。
 曇天に、冷たい風が吹き抜ける。すでに一月──初春というのに、雪さえ降りそうな冷たい空に風が吹きすさんでいた。

  (『第67回 蒼茫』より)


『絵巻水滸伝/「第124回 嵐の日、その星は輝き(二)襲来』公開中! キノトロープ/絵巻水滸伝


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我々は決して負けない!! All Men Are Brothers          梁山泊一同

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by suiko108blog | 2017-04-12 00:00 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)


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