『絵巻水滸伝 第9巻〜大戦梁山泊 』ハイライト(36)
「そこまでだ!!」
突如、人々の頭上に声が響いた。
刑場に面して一軒の高層の居酒屋がある。その二階の窓を蹴破り、飛び散った玉の簾の中から、朴刀を手にした一人の男が雄叫びとともに飛び出した。男は刑場の真ん中に着地すると、一刀のもとに衛兵を斬り捨てた。野次馬の列が悲鳴をあげてどっと崩れた。逃げまどう群衆と警備兵たちが入り乱れる中を、男はまっしぐらに盧俊義めざして走った。
「あれは!!」
さしもの柴進も目を疑った。しかし、不敵に笑うその横顔に、見間違いのあるはずはない。
その男こそ、梁山泊の命知らず──“弃命三郎”石秀であった。
「梁山泊、参上!!」
(『第63回 埋伏』より)
『弃命三郎』の「弃」は、正しくは
です。
『絵巻水滸伝/「第121回 彼方の岸・嘆きの門(一)」公開中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
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