2014年 07月 24日
『宋江三十六人賛』(14)
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   “行者”武松


北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。
『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127~1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。
もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。

古文ですし、当時の世相を色濃く反映しているので、訳すのは大変に難しいです。
分からない言葉もたくさんありますが、なんとか頑張って読んでいってみましょう。
南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。

※訳文はあくまで素人の推測・想像ですので、多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。
皆さんのご意見、識者のご教授をお待ちしています!

   “行者”武松

  汝優婆塞(汝優婆塞)

  五戒在身(五戒は身に在り)

  酒色財気(酒色財気)

  更要殺人(更に人を殺すを要す)


「汝は優婆塞(うばそく)、五戒は身に在り。酒色財気、更に人を殺すを要す」

水滸伝では第十四位の“行者”武松が、二竜山の仲間“花和尚”魯智深に続いて登場です。ここは席次が合っています。あだ名も同じ“行者”です。
文章の意味をSUIKO108的に超解釈(?)してみると、

「“行者”武松は仏弟子で、身に五戒を受けている。ところが酒や女、金銀財宝も何でもござれだ。ただ、それよりももっと好きなのは、なんといっても人殺しなのだ」

といったところでしょうか。
※「優婆塞」(うばそく)とは、仏教の在家信者のことです。やはり武松はもともと“行者”だったわけですね。ただ、『水滸伝』に出てくる、酒は滅 法好きだが女や財には淡白──というのとはちょっと違ったようです。そして、それよりも人殺しが好きとは……“花和尚”といい“行者”といい、剣 呑な仏教徒ばかりです。徽宗の時代は道教が優遇されていましたから、仏教界には不満が募っていたのでしょうか……?


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  我々は決して負けない!! All Men Are Brothers          梁山泊一同

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by suiko108blog | 2014-07-24 00:22 | Suiko108 クロニクル | Comments(2)
Commented by 水滸無双 at 2014-07-27 19:13 x
こんばんは。
ブログチェックは毎日しているのですが、中々コメントする時間がなくて・・・
で、出来るときにまとめてさせていただきます。
今回は私のご贔屓の武松殿の賛ですね!
最も好きなのが人殺しとは・・・全くもって李逵殿の事の様ですねぇ。
拳骨一つで人殺しが出来てしまう・・・正に全身これ凶器!これは花和尚殿も武松殿も幸か不幸かといったところなんですかね。
ところでこの賛は褒めてるんでしょうか?梁山泊的には褒めてるんでしょうけど(笑)
しかし、武松殿の“画賛”見てみたかったなぁ。
では。
Commented by suiko108 at 2014-07-28 16:02 x
水滸無双さん
絵巻本編がちょっと感想も書きにくい感じになってきましたので、他の記事でコメントいただけると嬉しいです!
三十六賛は、なにしろ相手がお尋ね者の山賊なので、まっこう褒めているものはあまりないような気がしますが、なんというか「悪い奴だけどカッコイイ!」「とんでもない悪党だがスゴイ」という思いが込められているような感じがします。
日常でいろいろとガマンしている民衆は、自分にはやりたくてもできないような事をしている男たちに、眉をひそめながらも実はちょっと憧れを抱いていたのかもしれません。



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