2011年 02月 06日
『絵巻水滸伝』ハイライト(107)
『絵巻水滸伝 第7巻〜軍神独歌行』ハイライト(19)

 肌はしっとりと汗ばんで、暖かい。周通は勇み立って布団の中に這いこんだ。
「虞や虞や、なんじをいかんせん──」
 その途端、周通は腕をぐいとばかりに引っぱられ、そのまま寝台の上にねじ伏せられた。温かい素肌が覆いかぶさる。
「おお」
 一瞬、周通の頬が緩んだが、次の瞬間、体の上に何か岩のように重たいものが乗り掛かった。
「恐ろしく重いぞ!!」
 周通は悲鳴を上げた。
 重いどころか、ぐいぐいと抑えつけてくる。身動きもできず、息も苦しい。その上、頭から背中から、ぽかぽかと殴り始めた。
「よせ、よせ!! 女房殿の腕前はよく分かった!!」
 しかし、殴る力はますます強くなっていく。
「なにか変だぞ!!」
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絵巻水滸伝(第7巻)(第五十二回 青州の賊より)
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by suiko108blog | 2011-02-06 01:15 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)


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