2010年 10月 20日
『絵巻水滸伝』ハイライト(75)
『絵巻水滸伝 第6巻〜祝家荘風雲』ハイライト(5)

 花栄は陣頭に立ち、朝風の中に槍を掲げた。昨日の戦いで鈍った刃は、河原の石で研ぎあげてある。苦肉の策だが、光り具合は悪くない。花栄は朝露を帯びた槍を大きく振るった。そして、梁山泊に置いてきた家族のことを思ったが、その面影はすぐに消えた。
(まあ──いい)
 たとえ自分がいなくても、どうにか生きていくだろう。
「奴らめ、背水の陣を知らないらしいな」
 花栄は朝日の中で不敵に笑った。
「この“小李広”が教えてやろう!!」
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絵巻水滸伝(第6巻)(第四十二回 戦火より)
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by suiko108blog | 2010-10-20 00:11 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)


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