2010年 06月 28日
『絵巻水滸伝』ハイライト(36)
『絵巻水滸伝 第3巻〜血戦鴛鴦楼』ハイライト(14)

「驚いたわね」
 孫二娘が声をあげた。張青も施恩も、感嘆して武松を眺めていた。
「生まれついての行者みたいだ」
「これなら見破られるこたあねえ」
 武松は鏡に映る自分の姿を見た。
 鉢鉄で抑えた振り分けの髪。骸骨をつないだ数珠。生成りの衣。
 見たことのない自分がそこにいた。
(いや──)
 ずっと、この姿だったような気もする。
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  「“行者”──武松」


 絵巻水滸伝(第3巻)(第26回 十字坡より)
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by suiko108blog | 2010-06-28 08:26 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)


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