2010年 04月 22日
『絵巻水滸伝』ハイライト(10)
『絵巻水滸伝 第1巻〜伏魔降臨』ハイライト(10)


 雪が、何もかもを包もうとするように激しさを増していく。
 吹きすさぶ吹雪の中に、雪蘭の声を聞いたと思った。
 しかし振り返っても、ただ雪が舞っているだけで、薄紅の空気も、暖かい風も、眩いばかりに輝く花弁もありはしなかった。
──ずっと、一緒に……。
 そして、そこに吹いている風は、いつかまた春が巡ってくるなどとは、信じようのないほど、冷たかった。
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絵巻水滸伝(第1巻)(第十回 風雪山神廟より)
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by suiko108blog | 2010-04-22 00:45 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)


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